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山がちな日本には大小多くの河川が流れています。日本人は古くから河川の恩恵を受けて生活してきました。一方、雨や台風などによる水害も多く、治水対策に大変な努力をしてきたのです。
●日本の河川は河川法で以下のような種類に分けられています。
一級河川 | 一級水系に属する河川で、国土交通省が管理するもの。 |
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二級河川 | 二級水系に属する河川で、都道府県が管理するもの。 |
準用河川 | 市町村が管理する河川。(一級河川、二級河川を除く) |
普通河川 | 市町村が条例で管理する河川。(河川法の適用をうけません。) |
河川区域 | 堤防のある堤防敷(ていぼうしき)と河川が流れる堤外地、河川の流域で人が生活する側を堤内地で構成されます。 |
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堤外地 | 通常水が流れていると想定される部分の低水路、洪水で水位が高まったときに流れると想定される部分高水敷(こうすいしき) で構成されます。 |
河川の堤防 | 洪水が発生したときに水の氾濫を防止するための施設。役割により、山付堤、締切堤、霞堤、導流堤、越流堤、横堤などがあります。 |
右岸 | 上流を背に川の右手側。 |
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魚道 | ダムや堰などが回遊魚の往来を邪魔しないために設置される水路。 |
高規格堤防 | スーパー堤防のこと。 |
護岸 | 堤防や川岸を守る役割を持つ構造物。もしくは護岸を作る工事。 |
左岸 | 上流を背に川の左手側。 |
砂州 | 洲参照 |
洲 | 川底の堆積物が厚くできたところ。砂州は、土砂が堆積してできた洲。 |
スーパー堤防 | 洪水などで川の水位が堤防を越えてしまった場合でも、堤防が壊れにくい設計になっているため、洪水の被害を抑えます。堤防の幅が高さの約30 倍になっています。 |
瀬割堤 | 川の合流地点に設ける堤防。合流する川の流れをスムースにします。背割堤とも書きます。 |
天井川 | 河川に流れ込む土砂が大量に溜まり、河床が高くなっているため、洪水の時の水位が堤内地盤より高くなる川。 |
床固め | 河床沈下を防止するために、河川を横断して作られる構造物。 |
樋門 | 河川の取水、排水をするために、堤防に作られる暗きょ。 |
放水路 | 河川下流部の洪水を防ぐことを目的に、上流の水を他の河川または海などへ放流するための水路。 |
遊水地 | 河川下流部の洪水を防ぐために、人為的に氾濫させる土地。 |
横堤 | 川の流れに垂直に置かれた堤防。下流域の急激な増水を防ぎます。 |