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二ヶ領 宿河原堰

にかりょう しゅくがわらぜき

基本情報

河川の広々とした空間を活かしつつ、構造物により、より魅力的な水辺の空間を演出した、自然と人々が心地よく共存可能な場所

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施設データ

分類:河川
建設年:施工期間 : 1995 年(平成7年)10 月~1999 年(平成11年) 3 月
建設の背景(由来・ストーリー):【自然流入から蛇籠堰へ~蛇籠堰からコンクリート堰へ~】
宿河原堰は、二ヶ領用水に水を供給する堰で、戦前まで江戸時代以来の竹などで編んだ蛇籠(じゃかご)に石を詰めて造った旧式なものであったため、度々流されていました。時代の移り変わりにより、川の水量が減り、用水の安定供給が難しくなったことより、コンクリート化工事が開始され、戦後1949年に宿河原堰が完成しました。当時の堰は、一部分を引き上げ式ゲートの可動堰とし残りの部分を固定堰としていました。しかし、そのほとんどが固定部で堰上流の体積もあり、洪水時に計画の流量を流す断面が不足していました。また、完成後50 年近くが経過しており、老朽化も進んでいました。さらに、1974年(昭和49 年)9 月には台風16号により左岸堤防が決壊し、民家19 棟が流失・崩壊する大被害が発生しました。
このようなことから、治水安全度の向上を図る必要性から、1994年度(平成6 年度)より川崎市と共同で改築事業に着手しました。iconicon

宿河原堰は魚道を含めた全幅が約220mでしたが、当時の引上げ式ゲートは比較的に幅の狭いゲートを5基連接した形で、全体でも幅40m程度でした。また台風による決壊により、宿河原堰は1999年に新造なりましたが、創建以来の水面から空への空間的な広がりを生む設計意図を継承して、引上げ式ゲートは幅約30mのものが1基だけ。それと、洪水対策として固定堰に代えて設置された起伏式ゲート5基とによって構成されています。icon
施設の役割:上流湛水面の確保、二ヶ領用水への導水、洪水時の流下断面の確保、河道の安定的維持、豊かな水辺空間の創造
関連する土木技術者:久保田勝(建設省 関東地方建設局京浜工事事務所 所長)
成田一郎(建設省 関東地方建設局京浜工事事務所 調査課長)
早迫義治(建設省 関東地方建設局京浜工事事務所 調査課調査係長)
佐藤尚司(建設省 関東地方建設局京浜工事事務所 調査課調査係技官)
中田睦((株)東京建設コンサルタント 技術第二部 部長)
金原義夫((株)東京建設コンサルタント 技術第二部 主任技師)
笹文夫((株)東京建設コンサルタント 技術第二部)
木下栄三((有)エクー 代表 )

()内は当時の所属
土木学会デザイン賞

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多摩川の22.4km地点に位置する当初の二ヶ領宿河原堰は、1949年(昭和24年)にコンクリート堰に改築され、そのほとんどが固定部で堰上流の土砂堆積もあり、洪水時に計画の流量を流す断面が不足していました。また、完成後50 年近くが経過し、老朽化及び、1974年(昭和49 年)9 月の台風による決壊により、民家の大被害が発生しました。これより、治水安全度の向上を図る必要性から、1994年度(平成6 年度)より川崎市と共同で改築事業に着手しました。
旧堰上流の湛水域の確保や、原風景の特色である上空への広がりを確保するため、起伏式ゲートを採用しています。

 

施設の状態:供用中
所在地:右岸/川崎市多摩区宿河原 左岸/東京都狛江市猪方
アクセス:JR南武線・小田急線 登戸駅下車徒歩10分、またはJR南武線 宿河原駅下車徒歩15分
(駐車場なし)
見学方法(開館時間、入館料等):二ヶ領せせらぎ館
【開館時間】
午前10:00~午後4:00
(6月~9月の土・日・祝日は、午前10:00~午後5:00 )
【休館日】
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)

周辺情報

周辺の歴史スポット

    周辺の観光スポット

      周辺の宿泊・温泉

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        社会科見学

        プロのみどころポイント

        技術的特徴

        堰長219.6m
        純径間29.7m×6門
        引上げ式ローラーゲート1門(扉高2.5m)
        鋼製起伏ゲート5門(扉高2.0m))

        歴史的遺産である旧堰の継承、周辺環境との調和を考慮し構造形式を決定しました。信頼性向上のため、開閉装置の構成機器の二重化を図り、維持管理用に堰柱間に地下歩廊を設けました。副ダムを設置し降下魚の落下衝撃の緩和を図るなど魚類の遡上、降下に配慮した設計を行いました。

        その他