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荒川第一調節池

あらかわだいいちちょうせつち

基本情報

”治水”、”利水”、”環境”で首都圏の貴重な水辺『彩湖』

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施設データ

分類:河川
建設年:1970~2004年(昭和45年~平成16年)
建設の背景(由来・ストーリー):埼玉県と東京都を貫流して東京湾に注ぐ荒川の河川敷は広大です。とくに中流域の埼玉県をみると、河口から62d地点になる吉見町の御成橋付近で、河川敷幅は約2.5dにもなります。日本一といわれるこの広大な河川敷は、江戸時代から下流の大都市を水害から守る「遊水機能」を果たしてきました。
930万人が暮らす荒川流域の資産額は約150兆円となり、そのうち氾濫が想定される区域だけをみても、約78兆円に達します。荒川がひとたび牙を向けば、埼玉平野は濁流に飲み込まれ、首都東京は水没して壊滅的な打撃を受けてしまいます。
昭和22(1947)年9月、この年11番目の台風がマリアナ諸島の東方海上で発生しました。戦後間もない疲弊した日本を襲い、関東、東北地方に戦後最大、最悪の被害をもたらしたカスリーン台風です。  
紀伊半島の南海上を北上したカスリーン台風は15日夜に房総半島をかすめ、関東一帯は豪雨に見舞われました。14、15日の2日間の降水量は熊谷で328.6a、秩父では597aに達する記録的な集中豪雨となりました。
この雨で増水した荒川は15日夕刻、田間宮村(現鴻巣市)と久下村(現熊谷市)で決壊し、濁流は元荒川筋を南下して、翌日には春日部付近に達し、利根川からの濁流と合流してついには東京を飲み込みました。この洪水で県内の市町村の72%が被災し、県内の荒川水系だけで死者・行方不明者16人、浸水家屋は2万8520戸にのぼりました。

出典:埼玉新聞社
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施設の役割:荒川の広い河川敷に整備された彩湖は、荒川下流域の洪水を防ぎ、首都圏の水道用水を供給する貯水池で、平成9(1997)年に完成しました。ほかに河川浄化施設が建設され、あわせて周辺環境も整備されています。笹目橋から上流の羽根倉橋までの区間が、彩湖を含む荒川第一調節池の計画地で、来年3月に全体が完成します。
荒川の調節池化事業は、中流域に全体で5つの調節池を整備しています。上流は吉見町にいたる壮大な計画だ。埼玉が江戸時代から果たしてきた遊水機能は、現在でも変わることなく受け継がれています。
その一方で、荒川の広大な河川敷は、都市化が進む埼玉に残された貴重な水辺空間で、豊かな自然が残り、貴重な生態系が保全されています。かつて洪水と背中合わせだった大遊水地帯は、都会で暮らす人々を癒すオアシスになっています。 

出典:埼玉新聞社icon
関連する土木技術者:荒川改修の功労者治水翁・斎藤祐美
1866~1943年。現在のさいたま市西区飯田新田生まれ。明治23(1890)年の洪水をきっかけに医師の道を捨て、政治家を目指しました。治水の必要性を訴え、国直轄の荒川近代改修実現に力を尽くし、埼玉の治水事業の基盤を築きました。その功績から「治水翁」と呼ばれています。

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荒川第一調節池は、治水を目的にした直轄河川改修事業と、利水を目的にした荒川調節池総合開発事業の共同事業で造られています。このうち荒川調節池総合開発事業は、平成9年3月に貯水池「彩湖」を完成させ、現在は水の統合的な管理の下で都市用水を供給しています。
また、直轄河川改修事業としての荒川第一調節池は平成15年度に完成しました。

出典:荒川上流河川事務所icon

 

施設の状態:供用中
所在地:埼玉県さいたま市南区~戸田市にまたがる
アクセス:[鉄道利用]
西浦和駅から武蔵野線沿いに西へ歩いて彩湖北側へ。徒歩約20分。

[鉄道+バス利用]
JR武蔵浦和駅から「下笹目行き」バスに乗車、乗車時間は約15分で「修行目」着。「修行目」バス停下車後徒歩約8分。

[車利用]
・東京外環自動車道、戸田西ICより国道298号線を西方向へ約0.5km。案内板を左折。
・新大宮バイパス、美女木八幡交差点より国道298号線を西方面へ約1km。案内板を左折。

見学方法(開館時間、入館料等):

周辺情報

周辺の歴史スポット

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      周辺の宿泊・温泉

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        社会科見学

        プロのみどころポイント

        技術的特徴

        1.さくらそう水門から洪水の流入が始まる
        荒川本流の水位が上がり、洪水が「さくらそう水門」から調節池内に流入、洪水調節が始まります。下流の「第一調節池排水門」が閉ざされて、調節池としての容量が確保されます。
        サクラソウ自生地を冠水させるため、この時点では、さくらそう水門と昭和水門は、まだ開かれたままです。
        2.さくらそう水門が閉まり、越流堤から流入が始まる
        さらに水位が上がり7mに達して、上流の「越流堤」の高さとほぼ同じになると、「さくらそう水門」と「昭和水門」が閉ざされます。荒川本流の洪水が「越流堤」から流入し始めます。
        「昭和水門」が閉まり、行き場をなくした鴨川の洪水は、排水機場のポンプによって調節池内に排水します。
        3.調節池全体に水が流入洪水を調節する
        「越流堤」から洪水が流入し、荒川本流の水位がさらに上がり、「流入堤」からも下流側に洪水が流れ込みます。やがて、調節池全体に洪水が貯留されます。
        荒川本流の水位が下がると、下流の「第一調節池排水門」や「さくらそう水門」を開け、溜まった洪水を荒川本流へ排水します。

        出典:埼玉新聞社

        その他


        出典:埼玉新聞社